2008年12月27日土曜日

停電の過ごしかた

クリスマス・イヴは友達の家でディナーパーティ、クリスマス当日は友達と島の北側のビーチでピクニックをしに行きました。日本と違って、クリスマスというのはこちらでは家族でゆっくり過ごす休日なので、一部のスーパーなどを除けば店もすべて閉まり、街はひっそりと静かですが、問題はクリスマスにいたるまでのショッピング・シーズン。サンクスギヴィングからクリスマスにかけては、一年のあいだで最大の売り上げがある時期なので、このシーズンの客入りは経済全体にも大きな影響があります。今年は経済危機で、正確な数字は年が明けてから出るでしょうが、例年よりずっと売り上げが低いようです。

昨日の夜は、雷が原因でオアフ島全域、一晩中停電でした。夕食を作ろうとしているときに真っ暗になってしまったので、料理もできず、することもなく、仕方ないので道向かいのマンションに住んでいる友達(『ドット・コム・ラヴァーズ』に出てくる「ジェイソン」)のところに行って、彼のボーイフレンドと、遊びに来ていた友達、階上に住んでいるもう一人の友達(『ドット・コム・ラヴァーズ』に出てくる「マイク」)と一緒に過ごしました。暗闇のなかろうそくを灯しているだけなので、スナックをかじりワインを飲みながらおしゃべりをする以外にすることもありません。「こういうときに日本の子供はしりとりをするんだよ」と教えてあげて、英語でしりとりというものができるかどうか、みんなで試してみました。単語が音節で成り立っている英語でしりとりをするのはかなり難しいということがわかりました。最後のアルファベットをとるだけでは簡単すぎて面白くないので、最後の音節をとる、という方式にしたのですが、綴りをそのままにするのでは無理がありすぎるので、音が大体合っていれば綴りは違ってもよし、ということにしました。(mister-termite-mighty-teacup, seagull-gullible-blisterなど。)ワインを飲みながらだったので、どんな例があったかもう忘れてしまいましたが、うまく行ってもせいぜい10単語つながればいいほうで、どうも難しすぎるので、しばらくするとこの遊びは放棄しました。

残りの時間は、スティーヴが持っていた、David Sedarisの本からエッセイを朗読(読む人が懐中電灯をもって)したりして過ごしました。David Sedarisとは、National Public Radio(現代アメリカのキーワード (中公新書)
231-235頁参照)などで自分の生い立ちや家族、自分がやってきた奇妙な仕事やアルバイト(クリスマス・シーズンのデパートでの小人の仕事など)などについての自虐的ユーモアいっぱいのエッセイを朗読し人気を博しているユーモア作家・コメディアンです。家族や人間関係をめぐる面白可笑しい話題が多くなるホリデー・シーズンには、彼のエッセイがとりわけ面白いです。彼のエッセイ集のうち一冊は日本語になっていますが、ユーモアというのはとくに翻訳しにくいものです。彼自身の朗読を聞くと一段とその面白味が伝わる(かもしれない)ので、よかったらこちらで聞いてみてください。