Dot Com Lovers

ハワイ大学アメリカ研究学部教授、吉原真里のブログです。『ドット・コム・ラヴァーズーーネットで出会うアメリカの女と男』(中公新書、2008年)刊行を機に、アメリカのインターネット文化や恋愛・結婚・人間関係、また、大学での仕事、ハワイでの生活、そしてアメリカ文化・社会一般についての話題を掲載することを目的に始めました。諸般の事情により、2014年春から2年半ほど投稿を中止していましたが、ドナルド•トランプ氏の大統領選当選の衝撃で長い冬眠より覚め、ブログを再開することにしました。

2022年6月16日木曜日

『私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い』本日発売!

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  昨日、無事入国を果たし、3年ぶりに東京の土を踏みました。今回の帰国のおもな目的は、本日正式発売になった 『私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い』 ( 集英社新書)を手に取り、共著者仲間と編集者と共にプロモーションに励むことにあります。 この本は、現代アメリカにお...
2021年11月7日日曜日

Symphony magazine:アメリカのオーケストラと「アジア人」音楽家 

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コロナ禍におけるアジア人への暴力の急増、ブラックライヴスマター運動などの流れの中で、アメリカの芸術界も正面から人種問題に向き合う動きが盛り上がってきています。メトロポリタンオペラのシーズンオープニングを飾ったオペラ、 Fire Shut Up In My Bones は、メト史上...
2021年10月26日火曜日

ショパンコンクールが投げかける問い 「クラシック音楽」とは?

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反田恭平さんと小林愛実さんの入賞で日本でも話題を集めたショパン・コンクール。なにしろ全部で87人も出場者がいるので、最初からずっと追っていた訳ではありませんが、第二ラウンドからは、早起きしたり夜更かししたりしながらネットで生配信をけっこう見ていました。演奏はどれも素晴らしく、審査...
2021年10月23日土曜日

『Unpredictable Agents: The Making of Japan's Americanists during the Cold War and Beyond 』刊行!

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 私が企画編集してここ数年取り組んでいた、 Unpredictable Agents: The Making of Japan's Americanists during the Cold War and Beyond が、無事にハワイ大学出版より発売となりました! この...
2021年10月4日月曜日

国際交流基金事業をめぐって

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 つい数日前に、国際交流基金が主催するオンライン展覧会で予定されていた、在日精神病患者についての映像作品の発表が、基金の判断によって中止されたというニュースを読んだばかりでした。 この記事 によると、中止の理由としてあげられているのは、 ①暴力的な発言や歴史認識を巡って非生産的な...
2021年8月18日水曜日

親中・嫌中では捉えられない海峡を超えた力学とネットワーク 『中国ファクターの政治社会学』

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『中国ファクターの政治社会学 台湾への影響力の浸透』 を読みました。(情報開示:この本の編者であり監訳者である川上桃子さんは、私の仲良しです。) 私は台湾からの優秀な学生を何人も指導していることや、台湾出身の素晴らしい仕事仲間がいることなどから、勝手にぼんやりとした親しみを感じて...
2021年8月9日月曜日

ピアノはモノである 田中智晃『ピアノの日本史』

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  私は1968年生まれ。育った東京のマンションの4畳半の部屋にはヤマハのアップライトピアノがあり、3歳でレッスンを受け始めました。そのピアノは、今もその実家にカバーがかかり、物置き台となって残っています。私の世代の人たちの約五分の一が似たような経験をしているはず(1979年に国...
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自己紹介

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Mari Yoshihara 吉原真里
ホノルル, ハワイ州, United States
1968年ニューヨーク生まれ、東京育ち。1991年、東京大学教養学部教養学科卒業。1997年、米国ブラウン大学アメリカ研究学部博士号取得。1997年よりハワイ大学アメリカ研究学部助教授。2003年より同学部准教授。2008年より同学部教授。専門は、アメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、アメリカ文学、ジェンダー研究など。日本語の著書に『アメリカの大学院で成功する方法』(中公新書)『現代アメリカのキーワード』(矢口祐人と共編、中公新書)『ドット・コム・ラヴァーズ』(中公新書)、『性愛英語の基礎知識』(新潮新書)、『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』(アルテスパブリッシング)、『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか?』(アルテスパブリッシング)、『私たちが声を上げるとき』(共著、集英社新書)、『親愛なるレニー』(アルテスパブリッシング)、『不機嫌な英語たち』(晶文社)、英語の著書に『Embracing the East: White Women and American Orientalism』(Oxford University Press)、『Musicians from a Different Shore: Asians and Asian Americans in Classical Music』(Temple University Press)、『Dearest Lenny: Letters from Japan and the Making of the World Maestro』(Oxford University Press) がある。他、研究論文、エッセイなど多数。ホノルル在住。
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