先ほど投稿した「配管工のジョー」について、矢口祐人(前にも出てきましたが、私と一緒に『現代アメリカのキーワード』を編集し、また、『ドット・コム・ラヴァーズ』を書くことを私にけしかけてくれた人です)さんから指摘がありました。日本のメディアではJoe the Plumberを「配管工のジョー」と訳していますが、英語のplumber(ちなみに、bは発音しないので、「プランバー」ではなくて「プラマー」です)を「配管工」と訳すのはちょっと誤解を招くらしいです。日本での「配管工」とは、水道作業だけでなく、空調や防災用設備、下水、土木管などの大型作業もする職業であるのに対し、個人の家にやってきて水道管を修理したり移動したりする人はテクニカルに言えば「給排水設備業者」、平たく言えば「水道屋さん」だとのこと。plumberの免許も持っていないワーゼルバッカー氏は厳密に言えば本物の「水道屋さん」でもないわけですが、「配管工のジョー」というよりは「水道屋のジョー」のほうが正しいようです。日本のメディアで使われている訳を、きちんと調べもせずにそのまま使っていたこと、お詫びして訂正いたします。