2008年9月11日木曜日

幸せな結婚の鍵はお財布にあり

2001年の世界貿易センターとペンタゴンのテロ攻撃から今日でちょうど7年。追悼行事のため今日は大統領選のキャンペーンも休止です。

まったく関係ないですが、今日のニューヨーク・タイムズに、幸せな結婚の鍵はお財布にあり、という主旨の興味深い記事があります。お金持ちと結婚すれば幸せになれる、ということではまったくありません。要は、お金に関しての価値観が自分と合致している相手と結婚して、定期的にお金に関する率直な話し合いを続けることが、円満な結婚生活への大きな鍵だ、ということです。どんなものにどれだけのお金を使うかということは、どんなライフスタイルを思い描き、また人生になにを求めているかということと密接につながっている。だから、結婚を考え始める頃から、カップルは、これから数十年どんな生活をしたいか、子供はほしいか、子供の日常的な世話は誰がするか、学校は公立にするか私立にするか、仕事はいつまで続けるか(アメリカの職場では普通定年がないのでこれは重要なポイント)といった話し合いをしてから結婚生活へのコミットメントをする。そして、結婚してからも、毎月どれだけの貯金をするかといったことに始まって、収入と労働時間との兼ね合い、家族での時間の過ごしかたなどについて、定期的な話し合いを話し合いをすることが大事だ、とのこと。お互いの仕事への理解とサポートも大変重要で、目的達成のためにしばらくは低収入の生活を続けたり、収入はかなり減るものの本当にやりたいことをするために仕事の方向転換をしたりする場合は、パートナーが精神的にも金銭的にもそれをサポートしてくれることが必要である。そして、金銭面での感覚や意見の違いが続くようなら、ファイナンシャル・プランナーやセラピストなどの第三者のプロに二人で相談に行って、客観的なアドバイスをもらうことも大事だ、というあたりはいかにもアメリカらしい。そしてまたアメリカらしく、最後のアドバイスが、「結婚生活に投資すべし」。ときには子供を預けてふたりでデートに出かけるためにお金を使うのは、結婚生活を長期的な幸せにつなげるための小さな投資だ。夫が高収入の仕事を何十年も続けて巨額の財をなし、妻が立派な家を美しく飾っていても、退職する頃には夫婦が共有している経験や考え、感覚などがまるでなく、退職してから離婚にいたる夫婦も少なくないという。夫婦関係そのものが投資の対象、という考えかたは、なんともアメリカらしいですね。『ドット・コム・ラヴァーズ』にも書いたように、小市民的な金銭感覚の私には、相手がどんなものにどのくらいのお金を使うかということが結構気になるので、この記事、私にはずいぶん納得がいく気がします。よかったら読んでみてください。