これから大統領選がいよいよ加熱するので、10月末には、授業で、「どちらの候補が女性にとってよりよい政策をもたらすか」というトピックで、ディベートをさせ、課題のひとつとして論説を書かせます。日本でも放映されたことでしょうが、昨日はマケイン対オバマの第一回のディベートがありました。予想通り、経済関係のトピックについてはオバマ氏優勢、外交関係についてはマケイン氏が強みを見せて、あきらかにどちらかの候補者が勝ちという結果ではありませんでした。金融市場の転落(ほんとうに大変な騒ぎです)で、アメリカ市民は今後の生活にますます不安を感じているなかの選挙戦で、目が離せません。
ところで、ずいぶん前にFacebookについての投稿をしましたが、FacebookやMySpaceなどのアメリカ中心のSNSサイトと、ミクシーのような日本のSNSサイトでのインターネット文化の差異が、こうした記事でも話題になっています。(この記事を載せているのは、テキサスに本拠地をもつ、科学技術や健康医療などを専門にするRedOrbit.comというサイトです。)本名を含め、自分に関する情報をほとんどまるで明かさないまま1500万人もの人がミクシーで「社交」「ネットワーキング」している様相というのは、アメリカのインターネット文化からするとやはりかなり奇妙に見えるようです。Match.comのようなサイトがなかなか日本では普及しにくいのも、匿名性の高い文化と関係がある、ということも述べられています。なるほど。
それでも、Facebook自体も日本でもだいぶ広まってきているようで、私は最近、Facebookを通じて、20年くらい連絡がなかった昔の知人や、小学校時代の友だちのお兄さん(!)から連絡をもらったりしています。また、『ドット・コム・ラヴァーズ』を読んでとても面白かったと、Facebookを通じてファンレターを送ってくださったかたも何人もいます。そして、日本のネット文化についての上記の記事も、私はFacebookに友だちが投稿していたので知りました。なんとも面白いものです。