2011年12月1日木曜日

同性愛者を親にもつ青年、州議会で証言

MoveOn.orgのメーリングリストやフェースブック上でたいへんな注目を集めているのが、アイオワ大学で工学を勉強している19歳の青年、Zach Wahls。州の最高裁の判決を受けて2009年に同性婚を合法化したアイオワ州で、今年2月に同性婚を再び違法化するための州憲法修正案が議会で議論されていたのですが、その最中に下院の公聴会で彼がした証言です。同性愛者が結婚しても子供を育てられないという人たちへの反論として、ふたりのレズビアンに育てられた彼が、自分の家族は他の家族ととくに変わることはない、喜怒哀楽をともにしたり家族の病気に直面したりときには喧嘩をしたりしながら、互いへの愛情で結ばれた家族なのだ、ということを堂々と語っているのですが、ほとんどメモも見ずに議員を前にとうとうと弁舌するその様子、とても19歳とは思えない。

彼の雄弁で感動的な証言の力もあって、結局この修正案は否決され、アイオワは現在でもアメリカで同性婚が合法化されている6州のひとつとなっています。2月の証言が、今になって突然再び注目を浴びているのは、YouTubeで公開されているビデオがメールやウェブサイトやSNSで次々に飛び火したからですが、ここ24時間以内にフェースブック上でこのビデオをシェアしたり「いいね!」ボタンを押したりコメントしたりした人は、なんと60万人以上というのだからすごい。もとのYouTubeビデオにも現時点で510万回以上も視聴されています。ほんの3分間の証言ですが、多くのことを考えさせられますので、是非見てみてください。