2011年4月7日木曜日

アマチュア・クライバーン・コンクール出場者発表

来月のアマチュア・クライバーン・コンクールの出場者リストが公表されました。自分が見つけるよりも、またコンクール事務所から知らされるよりもいち早く、「出場者リストが発表になったよ」とメールをくれたのが、ジェリーさん。そう、2009年に私がクライバーン・コンクールを見学をしたときに隣の席に座って仲良くなったおじさんです(詳細は『ヴァンクライバーン 国際ピアノコンクール』p.217-111をご覧ください)。そしてまた、2009年に辻井伸行さんのホスト・ファミリーを務めたデイヴィッドソン夫妻からは、「是非ともうちに泊まりなさい、マリが来る前にピアノを調律しておくから、昼夜いつでも練習できるし、食べ物の好き嫌いや、なにか必要なものがあったら、なんでも言いなさい。マリのラッキーカラーはなにかも大事なポイント!」などという熱心なメールが届きました。辻井さんをホストした経験から、自分の家に泊まるピアニストはコンクールで優勝するという前提が彼らの頭にできてしまったのではないかと大いに心配(苦笑)。

さてさて、この出場者リスト、私は見ているだけで緊張してくるのであまり見ないようにしようと思っていますが、まず、前回までのアマチュア・コンクールと比べると、日本人の参加者が多いのが印象的。77人の参加者のうち10人ほどは日本人(といっても、このリストで挙げられているのは、「出生および仕事の拠点となっている国」となっていて、ひとり一国しか挙げられていないので、生まれた国と現在の居住国が違う人の場合は、そのうちひとつしか挙がっていません。私は「日本」となっています)。辻井さんのクライバーン優勝によって、日本でのクライバーン・コンクールの知名度があがり、アマチュア・コンクールにも人が集まったのかもしれません。全体では、出場者の国籍は18カ国、現在の居住国は11カ国。年齢は35歳(出場資格は35歳以上)から79歳。職業は、弁護士、医師、薬剤師、建築家、主婦、検事、宝飾業、物理学者、銀行員、音楽教師、などなど。こうしたさまざまな顔ぶれの人たちと会って、みんなの演奏を聴くだけでじゅうぶん楽しそうです。でも、私は自分の出番が予選最終日の最後近くになってしまったので、それまでずっと緊張して待っていなくてはならず、他の人たちの演奏をゆっくり楽しむ余裕はないような気がします。

では、練習に戻ります!