2010年1月25日月曜日

女性の学歴と収入は結婚の幸せにつながる?

先日の投稿で紹介した、自分よりも高収入の女性と結婚する男性がアメリカで増えているというデータには、なかなか反響が多かったようで、それに関連する記事がいろいろなところで掲載されています。同じニューヨーク・タイムズにも、すでに数本の関連記事が出ていますが、なかでも興味深いのがこの記事。これによると、女性の教育程度や収入が高い夫婦ほど、幸せが持続する確率が高い、ということです。一般的に、女性が経済的に自立すればするほど、離婚率が高くなると思われているけれども、実際はその逆で、学歴や収入が高い女性ほど結婚にとどまる確率が高く、逆に、有償の仕事をもたない女性人口が多い州ほど離婚率が高いのだそうです。経済学者や社会学者の説明によると、これは、教育程度や収入の高い女性は、生活のために結婚をする必要がないので、結婚相手を選ぶときに、男性の収入よりも、お互いに尊敬し合えて、価値観を共有し、家事を分担できる相手というかどうかを重視して慎重に結婚相手を選ぶからだ、とのこと。そしてまた、経済的に自立している女性は、結婚してからも、結婚生活におけるさまざまなことを夫と調整し合う交渉力をもっているので、夫婦の関係もより公平で均衡のとれたものになり、女性が夫や結婚生活についての不満をうつうつと溜め込むということが少なくなる、とのことです。そして、そういう女性と結婚する男性は、自分もそうした均衡のとれた関係を望んでいるし、女性の収入が高いほうが生活水準も上がるので、男性も得るものが多い、とのこと。

自分の周りの夫婦を観察しても、なるほどそれはその通りだろうと思います。もちろん、この記事でも書かれているように、家のなかのことを含めなんでもかんでも話し合って交渉して力のバランスを調整するのは、双方にとって面倒でもあるし、女性が自分の領域としてコントロールすることに慣れている家事などについては、そのコントロールを譲渡することに女性が抵抗を感じることもある、ということです。うーむ、これも思い当たるフシあり...

ちなみに、今日のニューヨーク・タイムズには、このデータに関連して、さまざまな専門家がコメントしている特集もあります。読者の投稿コメントもなかなか面白いです。