2008年7月1日火曜日

『ドット・コム・ラヴァーズ』への反応

『ドット・コム・ラヴァーズ』を早速読んで、感想を送ってくださったかたがた、ありがとうございます。丁寧に読んで、率直で具体的なコメントをくださる読者がいるのは、著者にとっては本当にありがたいことです。

「他の読者がこの本にどんな反応をするのか興味がある」というかたが多いので、以下に、いくつかのコメントをご紹介します。

-ここまで恋愛、男にこだわりがあるとは...

-自分は結婚して何年もたつうち、恋愛などという話から遠ざかっていたので、とても新鮮。

-ここに描かれているアメリカ社会は、私にとってはとても親近感がある。出てくる男性も自分の知り合いのようだったりして、「え、この人、別人だよね」とそれを確認するのに数度読み直したりした。

-eHarmony検索結果ゼロ大ウケ!そこに至るまでの質問項目の嵐にも笑える。

-ストーカーまがいの看護師の話には、「やっぱりコワい体験もしているんだ」と思った。「やっぱり」という形容詞は、日本の読者の多くがつけるのではないか。(日本ではネットでの出会いとは)危険なものという印象が強いから。

-(オンライン・デーティングが)遊び人だけのものとか、出会いがない人のためのものとかいうのではなく、またとくに危ないものでもなく、むしろ人生経験を豊かにしてくれる、というのが全体のトーンと感じた。とはいえ、そうしたポジティヴなものを得るための条件が実はたくさんあるように思う。私が強く印象づけられたのは、堂々と駆け引きをする真里さんの振る舞い。それは、英語による(広い意味での)コミュニケーション・スキルがきわめて高いことに裏打ちされていると思った。

-インターネットの普及とともに「ネチケット」が発達するように、オンライン・デーティングのマナーや規範が形成されてきているのが、社会学的に面白いと思った。でも、それが「従来型」の恋愛や恋愛観とのあいだで齟齬を生じることもあって、それぞれの人がなんとか折り合いをつけようとしている、そんなふうにも見える。

それから、最終章に出てくる「ジェフ」の部分については、「読んでいてとても辛かった」とか「涙が出てきた」というかたが何人もいます。彼との一件については、私自身はすっかり立ち直っているのですが、読者からそれだけの感情を喚起するということは、あの部分を書いたときは、私自身がまだずいぶん悲しみのなかにいたということでしょう。

以上は、私の友人知人からのコメントですが、「他人」の読者で、こんなに丁寧なコメントを書いてくださっているかたもいます。

http://bestbook.livedoor.biz/archives/50592689.html

なお、なかには、私が本を書く取材のためにオンライン・デーティングを始めたと思うかたもいるようですが、それは違います。私は本当にデートの相手を探すためにオンライン・デーティングを始めたのです。体験談を話しているうちに、「そんなに面白い話がたくさん集まったんだったら、いっそのこと本でも書いたら」と親友の矢口祐人さんに薦められて、その気になりやすい性格の私は本当に書いてしまった、という次第です。この本を通じて、日本の読者のかたがたに、現代アメリカの一端を伝えられるのなら、私のいろいろな出会いや別れも、ムダではなかったと思えます。

ちなみに、私の親は、一言だけ、「これは過激な本だね」とだけ言って、それ以上の感想は述べていませんでした...

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