2010年8月26日木曜日

『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』小林秀雄賞受賞

以前にこのブログで紹介した、加藤陽子さんの『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』が、小林秀雄賞を受賞したそうです。素晴らしい!去年の小林秀雄賞は、私がかねてから敬愛している水村美苗さんの『日本語が亡びるとき』だった(私は訳あって今この本を再度熟読・精読しています。読めば読むほど、学ぶこと、考えさせられることの多い本です)し、この賞の選考委員は私と感性や価値観が通じ合うようです。『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』も『日本語が亡びるとき』も、とにかくだまされたと思ってみなさんに読んでいただきたいです。

さて、私は13ヶ月余の日本生活をひとまず終えて、明日いったんハワイに戻ります。帰国子女ならぬ帰国オバサンとしての18年ぶりの日本生活は、驚くこともいっぱいでしたが、旧友たちと関係を深めたり、新しく知り合ったかたたちを通じて知らなかった世界を垣間みたりと、とても実り豊かな滞在でした。仕事の面でも、日本滞在中に2冊の本が発売になり、今後の仕事の可能性も広がって、有意義なときを過ごしました。年明けにはまた日本に戻ってくる予定ですが、それまでは普段どおりハワイから、いろんな話題を提供していくつもりです。日本での一年間を経てからだと、ハワイやアメリカ本土もまた別の視点から見られるのではと、ちょっと楽しみなような、ちょっとコワいような気持ちでいます。そういったことも投稿しますので、引き続き読んでいただけたら嬉しいです。