ちなみに、私の現在のFacebook上の「友達」は200名ちょっといますが、そのうち日本人は50余名。その50余名のなかにも、現在アメリカその他の海外に在住中の人や、日本在住で外資系企業に勤めている人、いわゆる「帰国子女」で海外にたくさん友達がいる人など、基本的に英語ベースでFacebookを使っている人も多く、今改めて数えてみたところ、海外生活経験のない日本人のFacebook「友達」は4、5人しかいません(そもそも名前をアルファベット表記でなく漢字表記にしている人が2人しかいない)。映画「ソーシャル・ネットワーク」(私はまだ観ていません)が日本でも公開されていることだし、この先日本でもFacebook型のネットワーキングが普及していくのかどうか、興味のあるところです。ちなみに、一週間ほど前に、ニューヨーク・タイムズでも、日本でFacebookが流行らないことを扱った記事が載りました。あまりにもアメリカで流行っているだけに、日本人が乗って来ないのは奇異なことと映るのでしょう。
ハワイ大学アメリカ研究学部教授、吉原真里のブログです。『ドット・コム・ラヴァーズーーネットで出会うアメリカの女と男』(中公新書、2008年)刊行を機に、アメリカのインターネット文化や恋愛・結婚・人間関係、また、大学での仕事、ハワイでの生活、そしてアメリカ文化・社会一般についての話題を掲載することを目的に始めました。諸般の事情により、2014年春から2年半ほど投稿を中止していましたが、ドナルド•トランプ氏の大統領選当選の衝撃で長い冬眠より覚め、ブログを再開することにしました。
2011年1月17日月曜日
Facebookは日本で普及するか?
このブログで何回も言及している、ソーシャル・ネットワーキング・サイトのFacebookについての記事が、今朝の朝日新聞に載っています。(オンラインのソーシャル・ネットワーキング・サイトであるFacebookの記事が、紙の新聞に載っているのにオンライン版では見つからない、というところがなんとも。私の探し方が悪いのでしょうか?)私自身はたいへん楽しく使っているものの、私はFacebookのまわし者ではないので、日本でFacebookが流行っても流行らなくても別にいいのですが(ただし、「友達」はある程度の数いないと、Facebookは使っていても面白くない)、世界では5.8億人のユーザーがいて、友達同士のコミュニケーションだけでなく、政治・社会運動などでもおおいに活躍しているツールであるにもかかわらず、これだけハイテク文化が浸透している日本ではまだFacebookユーザーは200万人に満たないというのは、なかなか興味深い文化現象だと思っています。ミクシイやツイッターは流行っているのに、Facebookはいまひとつ、という背景には、やはり日本では実名を使ったネット上の通信に対する警戒心が強いからではないかと私は思います。ありきたりな説明ではあるものの、それ以外に理由が思いつかない。