2009年4月3日金曜日

アイオワ州同性婚合法化

今日、アイオワ州の最高裁が、結婚を一人の男性と一人の女性のあいだのものと限定している1998年の州法は違憲であるとの判定をくだし、同性婚を合法化しました。四年間続いた、同性婚を求める人々による法廷闘争に決着がついたことになります。これにより、アイオワは、マサチューセッツとコネチカットについで同性婚を認める三番目の州となりました。これまで同性婚をめぐる法的運動は主に東と西の両海岸でなされてきて、中西部の多くの州では同性法を禁じる州憲法修正がなされていたなかで、今回の判定はとても意義のあるものです。もちろん、同性婚に反対する人々は、この決定をくつがえすための運動をすぐにも始めることでしょうが、同性婚を禁じるように州憲法を修正するためのプロセスはとても長く難しいので、すぐにはそうした結果にはならないだろうとの見通しです。アイオワ州では、州の住民でなくても結婚届を出すことができるので、この決定の結果、他州から多くの同性愛者たちがアイオワで結婚するだろうという予測です。これまで何度も投稿で報告してきたように、ハワイでのシヴィル・ユニオンにむけての運動が続くなかで、この決定は希望と勇気を与えてくれます。

まるで関係ありませんが、十五年間続いたNBCのテレビドラマ「ER」が、昨晩をもって終了しました。確かこの番組は日本でもNHKが数シーズン遅れて放映しているんですよね。私はこの番組が始まったときは初々しき(?)大学院生でした。今では似たような形式の番組はいろいろありますが、当時はなかなか画期的なつくりで、テレビ史のなかでもそれなりに意義のある番組だそうです。最終エピソードでは、途中で番組を去って行ったいろいろな主要登場人物が再登場して、とても懐かしいと同時に、「ああ、それだけの年月がたったんだなあ」と、なんだか自分のトシも実感しました。昨日、授業で「セックス・アンド・ザ・シティ」の話をしていてふと気づいたのですが、私はあの番組が始まったのは(1998年)ついこのあいだのことのように思っていて、「現代文化」のひとつとして考えていますが、番組が始まったとき今の学部生はまだ10歳くらいだったわけで、一シーズンめの服なんかを見ると、「とても昔のこと」と思うようです。「私はキャリー・ブラッドショーと同い年だ」と言ったら、なんとも言えない表情をして私のことを見ていました。