2011年1月27日木曜日

ウガンダで同性愛者活動家が殺される

アメリカの福音主義教会の影響を背景の一部として、ウガンダで反同性愛者の気運が高まっているニュースについては以前に投稿しましたが、同性愛者のリストを掲載した『ローリング・ストーン』というタブロイド紙の一面に「絞首刑にしろ」という文句とともに顔写真が載ったゲイの活動家、David Kato氏が、ハンマーで殴られ死亡した、とのニュースが出ました。Kato紙をはじめとするゲイの活動家たちは『ローリング・ストーン』紙に対して訴訟を起こし、ウガンダの高裁で勝訴していたものの、同性愛者が学校などで子供たちに手を伸ばしているといった噂は世間でひろまり、同性愛者に対する偏見が強まると同時に、議会では反同性愛者法案も審議されている最中のことで、ウガンダそして同性愛者への反感が強いアフリカ全体で、同性愛者たちに大きな恐怖を与える事件となることは間違いありません。もちろん、アメリカ福音主義教会が直接この事件を引き起こしたわけではないとはいえ、背後にその影響があるのも事実で、今後こうした教会や団体がこうした問題についてどのような立場をとっていくのか、注目していきたいところです。