2009年11月9日月曜日

11/14(土)佐藤康子二十五絃箏コンサート

お知らせがぎりぎりになってしまいましたが、今週14日(土)に、『ドット・コム・ラヴァーズ』の149頁に「箏の道を志してここ十年以上本格的に修業を積んでいるセミプロ」としてほんのちらりとだけ出てくる(オンライン・デーティングとはまるで関係のない文脈です)、私の親友の佐藤康子さんの二十五絃箏のコンサートがあります。彼女はここ数年間定期的に演奏会を開いているにもかかわらず、私が日本にいないので実際の演奏を聴けず、今年こそは、と期待を膨らませていたにもかかわらず、なんと今回の演奏会は私が札幌で講演をすることになっている週末と重なってしまったので、非常に残念ながら私自身は聴きに行くことができません。ので、みなさんのうち一人でも多くのかたが私に代わって彼女の音楽に触れてくださると嬉しいです。普通、箏というと十三絃で、一般の人が聴いたことのある箏の音楽は十三絃の楽器で弾かれたものですが、二十五絃の楽器はそのぶん音域が広く、違った味わいの音楽が楽しめます。行ったら、演奏後に「吉原さんのブログを見て来ました」と本人に声をかけて感想を聞かせてあげてください。そして、感想をこのブログのコメントに載せてくださるととても嬉しいです。

11月14日(土) 開場18:00 開演18:30
前売り 2,000円 当日 2,500円
会場 Studio K(JR高円寺南口徒歩5分)
お問い合わせ e-mail: yasunei@m7.gyao.ne.jp

ところで、先週末は以前にご紹介した、名倉誠人さんのマリンバ・リサイタルに行ってきましたが、本当に刺激的で素晴らしい演奏会でした。現代の作曲家による委嘱作品と一口に言っても、実にいろいろな構想とスタイルと雰囲気の曲があるものだと、当たり前のことが改めて実感されるし、マリンバのソロ曲からはマリンバという楽器の味わいがよく伝わってくる一方で、他の楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノ)との合奏曲では、アンサンブルから生まれる音の色彩や触感がとてもよく、感覚にも頭脳にも真摯に語りかけてくる音楽ばかりでした。「森と樹の音楽」というテーマへにも、作曲家がそれぞれの方法で取り組んでいて、比較的物語性のある曲の場合も、安易にプログラマティックになりすぎることなく、情感と理性の両方で構築されている音楽だと思いました。ぱちぱち。

まるっきり関係ないですが、私は最近I Love You, Manというアメリカ映画を見ました。日本では劇場公開されておらず、公開の予定があるのかどうかもわかりませんが、iTunesから「レンタル」という形でダウンロードして見ることができます。(そんなことができるというのを私が知ったのはごく最近のことです。世の中はほんとに便利になったものですねえ。)Paul RuddとJason Segel主演のコメディなのですが、軽いながらにもなかなか深い真実があるストーリーで、脚本がとてもよくできています。以前の投稿で紹介した、National Public RadioのFresh Airという番組でJason Segelがインタビューされているのを聞いて興味をもって見たのですが、確かに彼の演技が素晴らしいです。要は、感じがよく社交的で女性の仕事仲間や友達には好かれている男性が、恋人と婚約して結婚式の準備をする過程で、実は自分には日常的に親密な会話をしたり一緒に出かけたりする親友といえる男友達がいない、ということに気づき、あわてて「男友達探し」をする、という話です。一般的に、女性と男性では友達づきあいのありかたにずいぶん違いがあるものですが、確かに、アメリカでも日本でも、女性がいうところの「友達」がいない男性というのは、かなり多いように見受けられます。男性から見ると、女性同士の友達づきあいというのは、どうでもいいようなことをひたすらしゃべり続けたり、どうしてそんなことまで人に話す必要があるのかと思うようなことまで打ち明けたり、とくに何をするでもないのにべったり一緒にいたり、といったふうに見えることが多いようですが、以前も書いたように、『セックス・アンド・ザ・シティ』が巧妙に描いたのは、そうした「なんでもないこと、どうでもいいこと」を日常的に共有しあう女友達同士の関係というのが、女性にとっては生命線といってもいいくらい大きな意味をもっている、ということです。男性は、親密なことや感情にかかわることを話すのが照れくさいとか女々しいとかいったジェンダー観や男同士の競争心などから、なかなか同じような関係を築きにくい。スポーツや音楽をやっている男性は、その仲間との濃厚な関係はありますが、男同士のつき合いや遊びというものは、ともするとやたらと子供じみたものに走りがち、という特徴もある。などなど、そうした「男友達」のありかたを、面白可笑しく描いた作品で、とても楽しめます。

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