2011年6月26日日曜日

7/2(土)ピアノ・マラソン in 東京

本日は宣伝です。今回、日本からアマチュア・クライバーン・コンクールに参加した人たち5人(日本人参加者はさらに数名いたのですが、アメリカやヨーロッパ在住の人もいるので、今日本で集まれる人たち5人)が集まって、今週土曜日にジョイント・コンサートをします。コンクールに向けてせっかくみんなせっせと練習したことだし、フォート・ワースでの一週間があまりにも楽しかったので、その興奮と感動を他の人とも共有しよう、という主旨で開催することになりました(私が言い出しっぺで、実際の手配はすべて人にやってもらっている:))。この5人のなかでは確実に私が一番下手くそなのですが、もうコンクールは終わっているわけだし、誰が上手いとかいうよりも、とにかくそれぞれの人の演奏に表れる人間性や音楽に込める思いを感じ取っていただければと思います。もちろん入場無料ですが、募金を集めて芸術文化活動を通じて震災復興の支援をしている団体に寄付する予定です。

日時 7/2(土)開場15:00 開演15:15
場所 日仏文化協会 汐留ホール(ゆりかもめ汐留駅そば)
演奏者 大澤玲子・大村和元・小林創・大和誉典・吉原真里


プログラムに載せる文章をワタクシが担当したので、宣伝を兼ねて、以下その文章を添付いたします。


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私たちは、523日から29日まで、アメリカのテキサス州フォート・ワース市で開催された、第6回アマチュア・クライバーン・コンクール(正式名称はThe Sixth International Piano Competition for Outstanding Amateurs、略称IPCOA)に参加しました。

録音によるオーディションを通過して世界からフォート・ワースに集まった出場者は70人。 出場者の「本業」は、医師や弁護士、建築家、レーシングカーデザイナー、投資家、主婦、大学教授、プログラマーなど多種多様。また、音大のピアノ科で大学院まで卒業している人や、各地でコンクール出場やオーケストラとの共演を重ねCDまで出しているような人から、独学でピアノを学びふだんは人前で演奏する機会がまるでない人まで、ピアノとのかかわりかたも実にさまざま。 こうした人々が一週間のあいだ、ふだんはアマチュアにはまるで縁のないような大きなホールで、ハンブルグ・スタインウェイDという素晴らしい楽器で、立派な審査員たちの前で、何ヶ月も何年も懸命に練習を重ねてきた音楽を演奏するのです。

今日のピアノ・マラソンで演奏する5人は、誰も準本選に残らなかったので、コンクール本番の舞台に立ったのは予選のほんの12分間のことでしたが、その12分のあいだに私たちは、実に多くのことを経験し、学び、感じ取りました。また、他の出場者たちの演奏を共に聴くことで、さまざまな感動や興奮や発見を共有しました。出場者たちはみな、指がよく動くということを超えて、それぞれの生きざまや人柄を感じさせる、実に人間的な演奏を披露し、プロの演奏とはまた違った感動を与えてくれました。そしてまた、本番を前にする恐怖や緊張、音を通じて自分をさらけだす覚悟、実力を出し切れなかった落胆や思いがけない発見をした興奮、身体を揺さぶられるような演奏を聴いたときの衝撃、などを同じ空間で共有し、演奏の合間にバーや居酒屋(フォートワースにも居酒屋がありました)やレストランでわいわいと戯れながら、誰にはばかることなくオタッキーなピアノ談義に花咲かせた仲間たちとのあいだに生まれた友情と絆は、なにものにも代えられない人生の宝物となりました。

このコンクールを機に、私たちはみなそれぞれ、自分にとっての音楽の意味、自分の人生や生活におけるピアノの位置づけなどを、深く考え直すと同時に、ピアノの素晴らしさを新たな次元で発見することとなりました。このコンクールは私たちにとって、ピアノの演奏そのものについても、そして、大げさな表現に聞こえるかもしれませんが、人生についても、根本に立ち返って考えなければいけないと思わせてくれるような、強烈で濃厚な体験だったのです。本日のピアノ・マラソンでは、私たちがコンクールにむけてせっせと練習した演目を披露すると同時に、フォート・ワースで私たちが手に入れた刺激や発見を皆様と分かち合う、という目的で企画しました。演奏の腕前ということだけでなく、そのような私たちの感動や興奮を感じ取っていただければ嬉しいです。

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