1位:Vadym Kholodenko (ウクライナ)
2位:Beatrice Rana (イタリア)
3位:Sean Chen (アメリカ)
今日のVadym Kholodenko, 阪田知樹くん、Sean Chenのコンチェルト演奏を聴いた後では、この通りの結果になるかな、と思っていました。個人的にはKholodenkoよりもRanaのほうが音楽的な幅を披露してくれたと思いましたが、彼が1位の座を獲得するのにはなんの異存もない、というほど、今日の彼のモーツァルトは素晴らしかったし、なんといっても一昨日のプロコフィエフの衝撃は忘れられません。また、Beatrice Ranaが今後真の意味での芸術家として長いキャリアを築いていくことは確信しています。
そして、3位入賞は果たせなかったけれど、阪田知樹くん、本当によくやった!と心からの大拍手です。このクライバーン・コンクールに最年少の19歳として出場して、世界の人々の頭のなかでヴァン・クライバーン氏と結びついているチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を堂々と披露するのですから、それだけですごい!しかも、今回本選に残った6人のうち、チャイコフスキーを演奏したのは彼ひとり。オーケストラとのアンサンブルがちょっと不足していた箇所はあったものの(でもこれはすべてが阪田くんの責任とはとてもいえない。オケだけの部分でも、明らかに管楽器とティンパニが大きくずれていた箇所があって、ちょっとぎょっとしました)、あらゆるピアノ協奏曲のなかでももっとも難しいといわれるあの大曲を、立派にオケと会場じゅうに響かせて、多くの聴衆の心に訴える演奏だったと思います。入賞者の演奏と比べれば、全体的な出来は不足する部分はもちろんあったけれど、私は会場で聴きながらなんだかじーんとして涙ぐんでしまいました。
結果発表の後、閉会ガラ・パーティに出席し、なぜか出場者や審査員その他のVIPもすべて帰った後の一番最後まで会場に残って、いろんな人たちと楽しいおしゃべりをして帰ってきました。2009年同様、コンクールまるごと会場で生で聴くことができたのは、本当に素晴らしい体験でした。それぞれの出場者が自分の内にあるすべてをさらけ出して自らの音楽を披露してくれたことが最大の感動であることはもちろんですが、それに加えて、そうした若い音楽家たちを熱心にサポートする人々のありかたに、あらためて感動を覚えました。素人が、お金を払ってピアノ・コンクールを聴きにきて、あの演奏はどうだったの、それに比べてこの演奏はどうだったの、本当の芸術家はあの人だのこの人だのと、真剣に議論する姿。こういう場があるからこそ、クラシック音楽に未来があるというものです。
感じることはたくさんあり、また後ほど書きますが、とりあえず今晩は、出場者すべて、そしてクライバーン氏亡きあとのこのコンクールを立派に運営したクライバーン財団の人々、さらにこの芸術の祭典をサポートするすべての人々に、ブラボー!
そして、3位入賞は果たせなかったけれど、阪田知樹くん、本当によくやった!と心からの大拍手です。このクライバーン・コンクールに最年少の19歳として出場して、世界の人々の頭のなかでヴァン・クライバーン氏と結びついているチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を堂々と披露するのですから、それだけですごい!しかも、今回本選に残った6人のうち、チャイコフスキーを演奏したのは彼ひとり。オーケストラとのアンサンブルがちょっと不足していた箇所はあったものの(でもこれはすべてが阪田くんの責任とはとてもいえない。オケだけの部分でも、明らかに管楽器とティンパニが大きくずれていた箇所があって、ちょっとぎょっとしました)、あらゆるピアノ協奏曲のなかでももっとも難しいといわれるあの大曲を、立派にオケと会場じゅうに響かせて、多くの聴衆の心に訴える演奏だったと思います。入賞者の演奏と比べれば、全体的な出来は不足する部分はもちろんあったけれど、私は会場で聴きながらなんだかじーんとして涙ぐんでしまいました。
結果発表の後、閉会ガラ・パーティに出席し、なぜか出場者や審査員その他のVIPもすべて帰った後の一番最後まで会場に残って、いろんな人たちと楽しいおしゃべりをして帰ってきました。2009年同様、コンクールまるごと会場で生で聴くことができたのは、本当に素晴らしい体験でした。それぞれの出場者が自分の内にあるすべてをさらけ出して自らの音楽を披露してくれたことが最大の感動であることはもちろんですが、それに加えて、そうした若い音楽家たちを熱心にサポートする人々のありかたに、あらためて感動を覚えました。素人が、お金を払ってピアノ・コンクールを聴きにきて、あの演奏はどうだったの、それに比べてこの演奏はどうだったの、本当の芸術家はあの人だのこの人だのと、真剣に議論する姿。こういう場があるからこそ、クラシック音楽に未来があるというものです。
感じることはたくさんあり、また後ほど書きますが、とりあえず今晩は、出場者すべて、そしてクライバーン氏亡きあとのこのコンクールを立派に運営したクライバーン財団の人々、さらにこの芸術の祭典をサポートするすべての人々に、ブラボー!