2010年12月19日日曜日

世界の児童労働の産物

「ドント・アスク、ドント・テル」撤回のニュースは、国内はもちろん、世界各地に派遣されている米軍兵士たちのあいだで大きな反響をもって迎えられています。これまで、危険に身をさらしながら寝食を共にする仲間たちに自分のアイデンティティを隠し、ゲイである(のではないか)という理由で職場で差別を受けても抗議することができなかった人たちや、そうした環境で仕事をすることに訣別してそれまで積み上げてきた実績を後に退職した人たち、また、さまざまな理由で軍への志願を強く望んでいながらもゲイであるがゆえにそれを断念していた人たちにとって、これがどれだけ大きな意味をもつかが伝わってきます。もちろん、世界における米軍の役割や軍事外交のありかたについての問題はまったく別で、同性愛者たちのあいだでも、「軍に志願したいなんていうバカなゲイがいるんだったら、そうする権利が与えられるべきだ」といったコメントをしている人もいます。

さて、先月ハワイで結婚式を挙げた友人の新妻が、もと連邦労働省で仕事をしていた人であることは書きましたが、彼女はとくに児童労働や人身売買の規制が専門。その彼女がFacebookを通じて送ってくれた記事がこれ。世界の児童労働について連邦労働省が最近まとめたデータをもとに、もっとも搾取的な児童労働や強制労働(奴隷制やそれに類似する状況での労働)によって作られている(収穫も含む)産物のリスト。それらがどういった国で作られているかも載っています。搾取的児童労働がもっとも使用されているのは、農業、サービス業、そして工業だそうですが、13のアイテムのトップは金で、アフリカや中南米、北朝鮮などで児童・強制労働により採取されているとのこと。次いで2位は、綿で、産出国は、アルゼンチン、アゼルバイジャン、ベニン、ブラジル、ブルキナ・ファソ、中国、エジプト、カザキスタン、キルギス共和国、パキスタン、パラグアイ、タジキスタン、トルコ、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ザンビア。3位は、かつてはハワイの主要産業であった、サトウキビ。今では中南米や東南アジアが主要産出国となっています。残りのリストは以下の通り。簡単に予想できるものもあれば、(少なくとも私にとっては)そうでもないものもあります。

1 金
2 綿
3 サトウキビ
4 タバコ
5 レンガ
6 コーヒー
7 牛
8 米
9 衣類 
10 ダイアモンド
11 石炭 
12 ココア
13 カーペット