ところで、今日のニューヨーク・タイムズに、ずばり「幸せな結婚の鍵はセックスにあり」という意味の記事があります。(この記事が、今日のタイムズ紙オンライン版の「最も人気のある記事」となっているところがまた笑えます。)テキサス州にある福音教会(教会には約3千人の人々が通い、礼拝はテレビモニターを通じてより広範囲の人々に流される、いわゆる「メガ・チャーチ」のひとつ)の牧師で、テレビ番組のホストでもあるエド・ヤング氏が、教会に通う夫婦たちに、夫婦の絆を強めるために、一週間毎日欠かさずセックスをすること、そしてそれをずっと続けることをすすめている、という話です。セックスとは神様が生み出したものなのだから、けっして恥じることはない、よい性生活を送ることは、神によりよく仕えることでもある、とのメッセージを、聖書を手にユーモアをまじえて力説するらしいです。仕事の疲労、日常生活のストレス、子供の世話などを理由に、だんだんとセックスの頻度が低下する夫婦が多いなか、気分が乗らなくてもとにもかくにも毎日セックスをすることで、夫婦の精神的intimacy(『新潮45』11月号140頁参照)も強まる、とのこと。実験的に365日間毎日セックスをした夫婦の体験記365 Nights: A Memoir of Intimacyも最近話題になっていましたが、目標を決めてせっせと真面目に実践するひたむきさが、なんともアメリカ人らしいです。でも、せっせと真面目に実践ということにかけては、日本人は一段と得意ですし、最近日本では本当にセックスレス・カップルが多いようなので、日本のみなさんも、ちょっと試してみたらいかがでしょう。
ちなみに、『新潮45』は連載2回目(今回は「恋愛単語で知るアメリカ 応用編」として、「お手軽な関係と真剣な関係」というトピックです)の12月号も現在発売中ですので、どうぞよろしく。