アメリカの独立宣言や憲法の制定、州の権限と連邦制度をめぐる議論、イギリスやフランスとの関係など、革命と建国をめぐる複雑な歴史を効果的に伝え、建国の父を英雄として讃えるだけの単純な物語には決してなっていないところが見応えがあります。ジョージ・ワシントン、ベンジャミン・フランクリン、トマス・ジェファソン、アレクサンダー・ハミルトンなどと比較してジョン・アダムスは現代の一般人には影の薄い存在だと思いますが、アダムスの倫理観、政治観、そして決してバラ色とは言えない私生活などがなかなか奥深く描かれていて勉強になります。妻アビゲイル・アダムスとの関係は感動的で、Laura Linneyの演技がまた素晴らしいです。というわけで、おすすめです。
ハワイ大学アメリカ研究学部教授、吉原真里のブログです。『ドット・コム・ラヴァーズーーネットで出会うアメリカの女と男』(中公新書、2008年)刊行を機に、アメリカのインターネット文化や恋愛・結婚・人間関係、また、大学での仕事、ハワイでの生活、そしてアメリカ文化・社会一般についての話題を掲載することを目的に始めました。諸般の事情により、2014年春から2年半ほど投稿を中止していましたが、ドナルド•トランプ氏の大統領選当選の衝撃で長い冬眠より覚め、ブログを再開することにしました。
2009年6月22日月曜日
ジョン・アダムス
ゴールデン・グローブ賞などを受賞したHBOのミニ・テレビシリーズ、『ジョン・アダムス』
をDVDで観ました。(『現代アメリカのキーワード 』
に出てくる現代作曲家のジョン・アダムスではなくて、アメリカ第二代大統領のジョン・アダムスです。)私はLaura Linneyがもっとも好きな女優のひとりなので、彼女が出ているというのが主な理由でこれをレンタルしたのですが、著名な歴史家David McCulloughによるピュリッツァー受賞作である同タイトルの伝記
をもとにしたシリーズなので、歴史の表象という点でもとても面白く、よくできた作品だと思いました。
アメリカの独立宣言や憲法の制定、州の権限と連邦制度をめぐる議論、イギリスやフランスとの関係など、革命と建国をめぐる複雑な歴史を効果的に伝え、建国の父を英雄として讃えるだけの単純な物語には決してなっていないところが見応えがあります。ジョージ・ワシントン、ベンジャミン・フランクリン、トマス・ジェファソン、アレクサンダー・ハミルトンなどと比較してジョン・アダムスは現代の一般人には影の薄い存在だと思いますが、アダムスの倫理観、政治観、そして決してバラ色とは言えない私生活などがなかなか奥深く描かれていて勉強になります。妻アビゲイル・アダムスとの関係は感動的で、Laura Linneyの演技がまた素晴らしいです。というわけで、おすすめです。
アメリカの独立宣言や憲法の制定、州の権限と連邦制度をめぐる議論、イギリスやフランスとの関係など、革命と建国をめぐる複雑な歴史を効果的に伝え、建国の父を英雄として讃えるだけの単純な物語には決してなっていないところが見応えがあります。ジョージ・ワシントン、ベンジャミン・フランクリン、トマス・ジェファソン、アレクサンダー・ハミルトンなどと比較してジョン・アダムスは現代の一般人には影の薄い存在だと思いますが、アダムスの倫理観、政治観、そして決してバラ色とは言えない私生活などがなかなか奥深く描かれていて勉強になります。妻アビゲイル・アダムスとの関係は感動的で、Laura Linneyの演技がまた素晴らしいです。というわけで、おすすめです。