2010年4月25日日曜日

5/22(土)「音楽を語る会」

昨日は、東京オペラシティで、アンジェラ・ヒューイットのピアノ・リサイタルに行ってきました。数年前に彼女はバッハの平均率全曲を世界中で演奏してまわりました(考えてみればものすごいことです)が、今回の演奏会はバッハはなし(アンコールの二曲はバッハでしたが)で、ヘンデルの組曲にハイドン、ベートーヴェン、ブラームスのソナタという演目でした。いやー、素晴らしかった。なにしろ音色が暖かくかつ透明で、大きな音や速くてレガートなパッセージでも決して濁らないし、アーティキュレーションやリズムは歯切れがよく、ヴォイシングが見事でオーケストラを聴いているようでもある。実に素晴らしいの一言でした。ヨーロッパから日本に飛んでくるのに、火山騒ぎで飛行機がキャンセルになり、スウェーデンから列車や船を乗り継いでやっとのことでミュンヘンから成田に飛んだらしいですが、それでも21日に予定されていた名古屋公演はキャンセルになってしまったそうです。名古屋の聴衆には本当に気の毒です。ちなみに、今回の演目に入っていたヘンデルとハイドンはこちらのCDに入っています。

自分とアンジェラ・ヒューイットを一緒にするわけじゃもちろんありませんが、音楽の話題にちなんで、宣伝です。5/22(土)に、音楽キャリア・サポート・ネットというNPOが主催する「音楽を語る会」というシリーズで、私が講演をします。自分と音楽の関わり、とくに、ピアニストになるつもりでせっせとピアノを弾いていた過去の自分と、ピアノとはまるで関係のない分野(今でこそ音楽に関わる研究をするようになったものの、学問の道に入った当初はまるで音楽とは関係のない研究をしていました)で学者になってしまった現在の自分の関係についての考えや、Musicians from a Different Shoreで扱ったアジア人とクラシック音楽の関係についての考察、また、クライバーン・コンクールで観察したことなどについてお話します。どなたでも参加自由ですので、ご都合のつくかたは是非どうぞ。詳細・申し込みはこちらにどうぞ。

5/22(土)14:00ー16:00 
〒101−0065 東京都千代田区西神田2−4−1 (財)東方学会 2F会議室
会費 3,000円(学生2,500円)
E-mail: info@npo-mcsn.org