ハワイ大学アメリカ研究学部教授、吉原真里のブログです。『ドット・コム・ラヴァーズーーネットで出会うアメリカの女と男』(中公新書、2008年)刊行を機に、アメリカのインターネット文化や恋愛・結婚・人間関係、また、大学での仕事、ハワイでの生活、そしてアメリカ文化・社会一般についての話題を掲載することを目的に始めました。諸般の事情により、2014年春から2年半ほど投稿を中止していましたが、ドナルド•トランプ氏の大統領選当選の衝撃で長い冬眠より覚め、ブログを再開することにしました。
2010年4月29日木曜日
シヴィル・ユニオン法案、ハワイ州議会を通過
このブログですでに何度か言及してきた、同性愛者にも結婚と同様の権利や特典を与えるシヴィル・ユニオン法案が、ついさきほど、ハワイ州議会の下院で可決されました。この法案は、州上院で1月に可決された後で暗礁に乗り上げ、1月の段階では下院の討議を延期するということになっていたのですが、今年度の会期最終日の今日になって、議員のひとりが議論の再開を提案し、ぎりぎりになって投票まで至り、賛成31票、反対20票という結果になりました。この後45日のあいだに、リンダ・リングル知事が法案に署名するかどうかを決めなければなりませんが、彼女が拒否権を発動することも考えられ、そうなると、7月に再び議会で討議されることになります。ゆえに、まだハワイでシヴィル・ユニオンが可能になったと決まったわけではないのですが、それでも、州議会の両院で法案が通過したということは、法案支持者たちにとっては当然ながら非常に大きな希望と勇気を与えるものです。Facebook上でも私の「友達」のあいだではこのニュースの話題でもちきりです。私もEquality Hawaiiなどの団体の運動をささやかながら支援してきたので、とても嬉しいです。