『性愛英語の基礎知識 』に引き続いて、もう一冊の私の新著、『ヴァン・クライバーン 国際ピアノ・コンクールーー 市民が育む芸術イヴェント』が、本日発売になりました。
このブログを以前から読んでいただいているかたは、コンクールの期間中の私の投稿をごらんになったかと思いますが、私は昨年5月から6月にかけて開催された第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールを、予選開始前から本選終了までの約1ヶ月間にわたり、テキサス州フォート・ワースで見学する機会に恵まれました。その取材をもとに、世界トップレベルの若手ピアニストたちの演奏や人間性はもちろん、クライバーン・コンクールの成り立ちや、このコンクールがニューヨークやボストンやロスアンジェルスでなくテキサスの一地方都市で開催されていることの意味、コンクールの運営スタッフの理念や仕事ぶり、審査員たちの考え、聴衆の思いなど、多角的な視点からこのイヴェントをドキュメントした本です。日本では、クライバーン・コンクールの報道は辻井伸行さんの話題一色の傾向が強いですが、この本で、このコンクールについてより総合的に理解していただけるのではないかと思っています。クラシック音楽ファンにはもちろん、ピアノやクラシック音楽にはあまり詳しくないというかたにも、地域社会と芸術イヴェントの関係や、芸術とメディア・経済などといった視点から、興味をもって読んでいただけるのではないかと思います。
『性愛英語の基礎知識』と違って、「宣教師の体位」といった単語は出てきませんが(笑)、まったく別の刺激や興奮に満ちた本だと思いますので、合わせてお楽しみください。